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悲しみは海より碧く、深く〜suicide story〜

父の自死。私の人生。新たな命。苦悩、喜び、葛藤、そして生きるということ、死ぬということ。

プロの職業人でも自殺現場で心壊すことも

自殺現場の第一発見者。

それは家族だけではありません。

 

もっとも機会が多いであろう職業は消防と警察でしょう。

その次は電車の車掌さん。

 

また病院でも全国で年間60〜70件程度あり、医者や看護師が遭遇するケースもあります。

 

この中で日頃から人の生死に接している消防、警察、医療従事者。

一般の方から見れば「死」に慣れていると思われているかもしれません。

 

しかし慣れることはありません。特に消防、警察が接する「死」は、災害、事故、殺人、自殺など一般人が生きている間に一度遭遇するかしないかの体験を何回も遭遇します。

 

職業柄仕方ないと思われるのは当たり前ですが、彼らも人間です。

戦争に行った兵士たちが、戦場でPTSDになって帰還します。それだけ現場は壮絶なのです。

自衛隊災害派遣PTSDになる人は少なくありません。

 

現場はどの現場でも痛ましいものです。

特に子供は胸が張り裂けます。火災、交通事故など。

 

そして自殺も消防、警察、医療従事者の脳裏に焼き付きます。

夢に出てくる、過覚醒で苛つきや不安感、不眠に悩まされる人も少なくありません。

 

半年以上も業務上支障が出る人もいます。

業務に支障が出るということは、最前線で活動できないことになります。

それはプロ失格なのです。どんな現場を経験しようが、心にダメージを負おうが。

 

そうやって現場を去り、職場を去る人も少なくありません。

「人を救いたい」

その一心でなった職業で、自分の無力さを思い知らされ、そして自分の余りの弱さに落胆するのです。

※本来は弱さの問題ではないのですが…

 

自殺は、残された家族だけでなくそれに関わった多くの人たちに多大なる影響を与えます。180度人生が変わってしまう人もいます。

 

私は父の死を持って、もう人の命と接することはできなくなってしまいました。

全てがフラッシュバックに繋がるからです。

他の部署にも行きなんとか復活も試みましたが、結局は無理でした。

 

もう壊れきっていました。