悲しみは海より碧く、深く〜suicide story〜

父の自死。私の人生。新たな命。苦悩、喜び、葛藤、そして生きるということ、死ぬということ。

悲しみの種類、重さ、深さは…

人はいつか必ず死ぬ。

そして亡くなり方はさまざま。

大往生、病気、事故、他殺、そして自殺。

 

それぞれにそれぞれの悲しみがあり、受け止め方がある。

関係性や年齢も受け止め方には大きく関係する。

 

あの人は若かったからかわいそう、となりがちだけど50年、60年生きててもかわいそうな死はたくさんある。

 

そしてそのさまざまな死は比べられない。

子を失くすことが一番つらいとよく聞く。その感情は全くその通りで、亡くした親、また幼い命が消えてしまうことは、それだけで絶望的な悲しみなはず。

 

その悲しみを一番深く感じるのは当然である。でも、それを第三者に当てはめてはいけない。

子供が親を失くすことも生涯その子には影響する。それが自殺ともなれば尚更。

 

たとえ成人していたとしても親の自殺は衝撃が強い。なぜなら人にとって親は一生親で、一生追い越せない存在で、常に人生の見本であり、ときに反面教師である。

 

そんな人生の、良くも悪くも指針となる親が自らの命を絶つという選択をした行為は、子供にとっては大きな影響を及ぼす。

人生の選択肢に明確に「自殺」という選択肢が否が応でもついてくるから。

 

もちろんこれは親だけに限らず祖父母や兄弟姉妹にも当てはる部分もある。

 

つまり悲しみは比べられない。

 

ただ大切な人を突然失うということは最も過酷な人生体験だと思う。予期もできず、お別れも言えず看取ることもできず、ただ昨日まで、さっきまで話していた人が、笑っていた人が、泣いていた人が、その境をもって突然この世からいなくなってしまう。

 

病気で看病しながら、徐々に弱り命の灯火が小さくなっていくのを側で看取っていくのもつらく悲しいもの。

 

比べられるものではないけれど、突然の死は、突然の永遠のお別れは、あまりにつらく、あまりに重く…