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悲しみは海より碧く、深く〜suicide story〜

父の自死。私の人生。新たな命。苦悩、喜び、葛藤、そして生きるということ、死ぬということ。

私の幼少期

父と母はサラリーマン。

私は保育園だった。

いつもお迎えは最後だった。保育士さんも先に帰るくらい最後だった。

 

園長先生と二人で、お部屋の電気は消された保育園の玄関で、お迎えを待っていた。

「昨日怒られ、いい子じゃなかったから、もうお迎えには来ないのだろう…」

そんなことをよく思い、保育園の玄関で泣きたくなるのを堪えていたのを今でも覚えている。

 

園長先生が「大丈夫、大丈夫」と寄り添ってくれてたあの温もり。

 

園児のママが一緒に連れて帰ってくれたこともあった。

そこで食べるホットケーキはとても美味しかった。

大好きだったあの子の家にお預かりになると、とても恥ずかしかった。

 

ほどなくしてお手伝いさんが来るようになった。

10年以上お手伝いしてくれることになり、とても良くしてもらった。

でもそれは家族で揃ってご飯を食べる機会が平日は皆無になったのと同じことだった。

 

それからしばらくして父を残して、母、私、妹でアメリカに行くことになった。

そこから人生は荒波になった。